Marc Leclairによるソロプロジェクト、Akufen。小柄な体と穏やかな表情、真摯で知的な言動。そんな第一印象とは裏腹に、Akufenのサウンドは予測不能の化学実験のようにキケンだ。デビューアルバム『My Way』(2002)で追求した手法、マイクロサンプリング。2ndアルバム『Musique pour 3 femmes enceintes』(2005)や、その後発表してきた作品に垣間見えるファンキーでジャジーなダウンテンポ・スタイル。時には中国の古典音楽を探求し、映像作家とのコラボレーションを行うなど、Akufenの創作意欲は留まるところを知らない。あらゆる音を素材として取り込み、オリジナルなサウンドへと昇華させる技術とセンスはまさしく脳内サンプラー。自ら運営に携わるレーベル[Musique Risquee]では、自身の作品はもちろんのこと、Crackhaus、The Mole、Stephen Beaupreといったアーティストの作品をリリースし、その切れ味抜群なサウンドと、強烈なジャケットデザインによって少ないリリース数ながらも圧倒的な存在感を放っている。最近ではMike Shannonが新たにスタートしたレーベル[Haunt]からHorror Inc名義での作品がリリースされるなど、今なお進化し続けるアーティストとして見逃せない存在となっている。